東北・夢の桜街道

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桜に願いを!夢を叶える桜街道・八十八ヵ所巡り

 

 

1.多摩川流域の環境創造・地域づくりの象徴としての
  “多摩川夢の桜街道”

 

 多摩川は山梨県甲州市塩山の笠取山頂上直下の水干(みずひ)の一滴を源として東京湾に注ぐ全長138kmの一級河川です。山梨・東京・神奈川の1都2県、30市区町村にまたがる流域周辺には見事な桜並木や樹齢200年を越す古木の1本桜などが数多く存在しています。


 江戸時代、1810年に建立された「小金井桜樹碑文」を読み解くと、桜の植栽の背景には、往来の人々の目を楽しませるだけでなく、その根は上水堤の崩壊を防ぎ、樹皮や花びらは川の水毒を解毒する効用があることが記されており、河川の水質保全や環境創造にとって、桜は重要な役割を果たしていたことが分かります。そこで、私ども美しい多摩川フォーラムでは、未来にわたって、美しい多摩川を守り、地域を活性化していくための象徴として、多摩川水系の地域にある桜を活用していくことを考えました。

 

 

2.願いごとをたずさえて訪ねる、“多摩川夢の桜街道” 八十八ヵ所巡り


 桜は欧州やアジアなど各国にありますが、日本のようなスタイルでお花見をするのは外国にもあまり例がありません。桜の語源には諸説ありますが、一説には、「さ」は「早苗」に由来して神様を表し、「くら」は神様が鎮座する場所を示し、桜には農耕の神様が宿っていると考えられました。そこで、古くから桜の開花で稲の苗を植える時期に見当をつけ、散り方を見ては稲の豊凶を予測し、神に酒や食べ物を捧げて豊作を祈願したと伝えられています。


 美しい多摩川フォーラムでは、このような花見のルーツにしたがい、願いごとをたずさえてめぐる巡礼のように、多摩川流域にある桜の名所を「多摩川夢の桜街道・八十八ヵ所」として選定し、願いごとをたずさえて桜を鑑賞する楽しみ方を提案します。また、この取り組みでは、単に桜の名所に足を運ぶだけでなく、周辺のスポットにも立ち寄るコースを提案して、地域の皆様に多摩エリアの魅力の再発見を促し、観光面からの経済効果を狙っております。


 このように、“多摩川夢の桜街道”は、八十八ヵ所の桜の札所を観光ルート化し、多摩川ブランドとして息長く育てていきたいと考えております。

 

 

3.多摩川流域にある桜の再評価と情報発信

 

 多摩川流域の地域に暮らす方々は、近隣に見るべき桜が多いにもかかわらず、その情報に接することが少ないことから、他県の有名な桜の名所に目を奪われ、見過ごされているのが現状です。美しい多摩川フォーラムでは、多摩川流域にある桜の名所を改めて再評価するとともに、「多摩川夢の桜街道」としてネットワーク化し、地域の方はもちろんのこと、全国に向けて「夢の桜街道」の情報を発信していきます。その手段として、今回、「多摩川夢の桜街道」の観光サイトを立ち上げました。このサイトは、観光振興の一助として、今後も行政と民間の広域連携・協働推進のもとで情報を集積し、発展させていきたいと考えております。

 

 

 

 

4.課題となる桜の保存と桜守の育成


 多摩川流域にある桜の名所は、寿命が60〜70年といわれるソメイヨシノが中心で、寿命が近づいているものが多いことが、高尾の森林総合研究所多摩森林科学園の調査により明らかになりました。今後は地域を愛し、桜を愛する人々による手入れや補植等が必要です。そのためにも、美しい多摩川フォーラムでは、多摩川流域の桜の名所や桜に対する興味を喚起し、地域をつくる「桜守」として育てていくことが、今後の課題であると考えています。「多摩川夢の桜街道」の取り組みが、地域を愛し、桜を愛する人々の地域づくりへの実践的な参加を通じて、美しい多摩の実現に繋がっていくことを期待しています。

 

 

 (註)「多摩川夢の桜街道」事業は、多摩川流域の自治体から構成される「多摩川流域都市協議会」
     および青梅信用金庫の支援を受けております。